1)たしか昨晩は森美術館でのメタボリズム展のレセプションだったはず。オープニングにはめったに出ないが、同じ夜に、六本木の超高層ビルの最上階で開かれる「展示」ではなく、かつてメタボリズムの舞台であった夢の島で、地べたに座り込み「 じめん」と名付けられた世界と対面することになるとは。
2)メタボリズムの集大成が、大阪万博での丹下健三プロデュース「大屋根」だとしたら、それをブチ抜いた岡本太郎「太陽の塔」は、まぎれもないアンチ・メタボリズムでもあった。けれども、この二人の闘いは、実は「夢の島」を舞台に、はるか前から前哨戦が始まっていたとも言える。
3)水平軸と垂直軸で構想された「海上都市」に対して、太郎は、「夢の島は動物園だ!」とすでに喝破していた。丹下の超合理主義に対して、太郎は無意味で「ベラボーなもの」。むろん、この対立はそのまま、大阪万博での「大屋根」と「太陽の塔」との激突に移行して考えることができる。
4)いずれにしても、今回の飴屋/カステルッチ公演の舞台となる「夢の島」は、第五福竜丸の被爆事件、メタボリズムの夢、岡本太郎のアンチメタボリズムなどが現在の原発震災と交錯する、とても稀な機会といえる。土曜の公演を残すのみだが、できるだけ多くの人にこの場所を共有してもらいたいものだ。
現在は清水建設を主体とした「グリーンフロート計画」が進行している最中だが、これも夢の島、すなわち動物園となるのだろうか? 少なくとも私自身は丹下氏の意見に昔から賛同しているからにしてグリーンフロート計画には非常に期待しているところだが・・・。
今まさに、黒川氏らが描いたメタボリズムがモダニズムを凌駕して21世紀に現れるのだろうか?
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