2011年9月28日水曜日

今後の携帯電話キャリアに関する考察

 今、日本の携帯業界を騒がせている話題といえば、KDDIのauからiPhone5が発売されるか否かという話題である。勿論こればかりではなく、他にも多くの話題となりうる事象が現在発生している。

日経BPでの記事に端を発したauからのiPhone5の発売の記事について触れる。これの真偽については何も言えないが、auからiPhoneを発売するメリットはいくつか有るだろう。しかし、最大の要因は回線だ。基地局数の単純比較は話にならない(無線中継局やレピーター等の基地局の種別、エリア集中率等々のため) 東日本大震災の直後、「SoftBankはつながらない」などというユーザーローカルな話題があった。ここ数ヶ月でSoftBankは大幅な設備投資をして状況は以前より改善したはずだが、こんな調査結果がある。

首都圏、地方主要都市ともに3G回線スピードでは、auが首位に

これによると、主要3キャリアではauの圧勝だ。また、筆者は山岳地域の電波状況の調査結果(2010/8)を目にしたことがあるが、やはりauが優れていた。

やはり、「つながる」ことがauからiPhone5が発売されることに対する大きな点だろう。


■スマホの拡大
ようやくDocomoもスマホに力を入れ始めたようで、こんな記事が昨日あった。ガラケー脱却と言ってもいいのかもしれない。現在の殆どのスマホユーザーはガラケーを1度は手にしているだろう。しかしながら、今後5年も経てばガラケーを知らない世代が市場に流れ込み、初めての携帯端末が多機能なスマホということがスタンダードになるだろう。勿論、「らうらくホン」のようなシンプルで年配向けのシリーズは存在しているかもしれないが、市場開拓というほどのものではない。


■増えるデータ量
では、各社はなぜスマホを展開していくのか? 勿論、多機能性に惹かれるユーザーのニーズ・ワンツもある。戦略的にはトラフィック量の限界があるだろう。ご存じの方も多いと思うが、3Gでのトラフィックは限界が近い。世界でもパケット通信料定額制を廃止する動きが見られはじめた。ITUによる2012年の4G勧告承認を得る動きから、LTEや3.9Gといった次世代通信規格の発達が現在目覚しいのは皆さんもご承知の通りだ。ではその点について日本の3キャリアの動きを見てみる。


上記画像はGIGAZINEより引用

上記のように、各社はトラフィック拡散の手法として無線LANネットワークの拡大を行なっている。

また、次世代通信規格の展開を比較すると

◯NTT Docomo
  LTEとして「Xi(クロッシィ)」を展開。

◯au by KDDI
  端末にWiMAX回線を導入。テザリングも可能とした。今後はWiMAX,LTE,Wi-Fi等を活用したマルチネットワークの構築を目指す。

◯SoftBank
  高速なWi-Fiで対抗。

このように3社3様。


■ガラパゴスからの脱却
このブログでも以前記事にしたのだが、NTTコミュニケーションズの代表取締役相談役である和才博美の講演を先日聞いてきた。氏の話の一部をまとめると、次のようになる。
これまでの日本の携帯電話販売の形態は通信会社が端末を売ってきた。通信会社は各製造メーカーに細かく通信規格等の要求をしてきた。そのため、OS,アプリケーション開発等も含め端末価格が上昇した。通信会社が障壁となっていたのだ。今後はこういう状況を打開しないといけない。
つまりは、今後、日本のガラパゴスたる所以の販売構造を見直す必要を訴えているのだ。
個人的な解釈でいくと、現実的には

端末を選択

キャリアを選択

キャリア各社の通信プランを選択

というような、これまでよりもより端末選択が本位の構造になるのではないだろうか。


■今後の各社
個人的な見通しを述べる。

--NTT Docomo
英国のボーダフォンと提携して、アジア・ヨーロッパでの展開を計画している。実際、国内主要キャリアでもトップの海外展開をしているNTT(132ヶ国)である。和才氏は「日本の法人税は高い!」という。これはもっともな話だ。こちらについても以前Google+で触れたのだが、産業の空洞化の風潮を表していると言ってもいいのかもしれない。法人税が実効40%の日本と、優遇で4%のシンガポールではもはや比べものにならないだろう。日本の人口が頭打ちになっている現状で、大きな市場を国内に見出せないと判断したのだろう。
一方、国内に関してはと言うと、先ほど述べたようにスマホ中心に軌道を修正してきた。しかし、端末に魅力があるという感じはないが安定度、日本電信電話公社からのゆかりでユーザーの満足度は高いようにある。今後もこの状態が暫く続きそうだが、端末競争力が弱いので5年後以降が勝負どころだ。

--au
iPhone5の件にしてもそうだが、戦略的に他社を上回っている気がする。KDDIを基幹としたマルチネットーワークの構想は今後の「アンテナ闘争」に効果的ではないかと思う。そういった面では盤石だと思う。

--SoftBank
現状ではiPhone・iPad色のみのSoftBankといった印象で今後の展開がはっきり読めないが、最大の問題は周波数の問題だろう。2GHzという高周波数が抱える電波上の問題については今回あまり触れてはいないが携帯電話産業としては歴史の浅いSoftBankがどのような策を繰り出すかが見所だ。


アンテナ闘争
あまり話題になってはいないのかもしれないが、基地局をめぐる問題もある。基地局を各キャリアが借用する形態が増え始めているということだ。基地局を設置する企業参入が活発になったことと、エリアの飽和が問題のようだ。これについては資料が見当たらなかったので深くは述べないがこういった話題があることも知っていただきたい。



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最後に一つネタものを・・・。

以下のリンク先に行ってもらいたい。
http://iphone-au.jp/

サーバーには接続できているようだ。
誰かがネタとして作ったのか、それとも・・・。

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